题名

作文における「中日対応関係語彙」の習得についての考察-LARP at SCUコーパスの漢字語彙の使用から

并列篇名

The Acquisition of Lexicon with Chinese/Japanese Equivalent from LARP at SCU

DOI

10.29737/SJFLL.201109.0002

作者

陳淑娟(Shu-Chuan Chen)

关键词

LARP at SCU ; 漢字語彙 ; 縦断式データ ; 中日対応関係語彙 ; LARP at SCU ; Chinese characters ; longitudinal ; Chinese and Japanese equivalent

期刊名称

東吳外語學報

卷期/出版年月

33期(2011 / 09 / 01)

页次

25 - 45

内容语文

日文

中文摘要

本稿はLARP at SCUコーパスから「中日対応関係語彙」の使用状況を調査し、初、中、上級にわたってどう変化するかを考察したものである。考察対象は被験者12名が7学期の作文合計396篇である。「中日対応関係語彙」の枠組みは、(1)同形同義語(S類)、(2)同形異義語(D類)、(3)同形だが中日語間意味にずれのある語(O類)、(4)日本語にしか存在しない語(J類)、(5)中国語にしか存在しない語(C類)、(6)日本語にも中国語にも存在しない語(N類)の6つのカテゴリーを基準とした。日本人大学生の作文12篇を比較対象にした。その結果、(一)3段階ともS類>J類>O類>D類の平行関係を維持する。カテゴリー間の数の大小関係が日本人と同様である。(二)S類の成長する幅が最も大きく、次はJ類で、D類の数量の成長が最も低い。(三)第3段階に「結合語」「複合語彙」の運用が豊富に出はじめた。この現象から、L1がL2への影響が深く、形音義が同質性の高いものは負担が低く、逆に異なるものが高いと解釈できる。なお、上級になるにつれ高度な語構造の創造が伸びると捉えられる。

英文摘要

This paper adopts a longitudinal approach and uses the writing corpus collected by LARP at SCU. We have collected 396 writings from Taiwanese student studying at the Japanese department over 7 semesters and compared their lexical acquisition with 12 writings from Japanese students. The indexing of Chinese and Japanese lexicon into the (1) synonymy (S), (2) same characters with different meanings (D), (3) same characters with meanings not quite the same in Chinese or Japanese (O), (4) characters only intelligible in Japanese (J), (5) characters only intelligible in Chinese (C), (6) characters not intelligible in either Chinese or Japanese (N).The results are that for both low and mid level students, writing form both Chinese and Japanese show linear progression of S>J>O>D. For high level student who have adopted more sophisticated ways to decipher the meanings of characters, their proficiency grows rapidly.

主题分类 人文學 > 語言學
人文學 > 外國文學
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