题名

日中色彩語の対照研究―宮沢賢治『銀河鉄道の夜』の中国語翻訳本を中心に

并列篇名

A Study of the Color Term in Contemporary Japanese and Chinese: Centered on the Chinese Translation of the Book Entitled "Gingatezudou no Yoru"

DOI

10.29736/DWRYJYSB.201101.0005

作者

鄧美華(Mei-Hwa Deng)

关键词

色彩語 ; 対訳 ; 日華漢辞典 ; 認知言語学 ; 文化 ; color term ; translation ; Japanese-Chinese dictionary ; cognition linguistics ; cultural

期刊名称

東吳日語教育學報

卷期/出版年月

36期(2011 / 01 / 01)

页次

76 - 104

内容语文

日文

中文摘要

日本語中級教材である『ニューアプローチ中級日本語基礎編』第一課には次のような文がある。「日本の中華料理のお店ではカウンターやテーブルは赤です。でも、それが青だったら、きっと食欲がなくなるでしょう。」この文について、中国語母語話者の日本語学習者はこの文を「如果那是青色的話,•••」と翻訳した。同じ漢字を使っているせいか、日本語の漢字をそのまま中国語に翻訳したのである。しかし、「青」というのはどんな色なのか、この場合は<緑色><藍色><青色>のどれに翻訳すればいいのか、討論する余地があると思う。正しく翻訳しないと誤解を引き起こすし、作者の表現したいイメージを読者に正しく伝えられない恐れもある。 従来色彩語に関する研究は認知言語学という観点からのものが多かったが、本稿は一つの試みとして宮沢賢治作品の中で色彩語が一番多く使われている『銀河鉄道の夜』を題材に、台湾で出版された翻訳本と対照しながら、作品の中に出てくる色彩語とその対訳を抜き出し、その色が辞典の定義通り(「赤」=<紅>)に訳されているのか、それとも他の言葉に訳されているのかを見ていく。また、その訳の正誤についてや他に適当な訳がないかなども考察する。翻訳(通訳)に従事する人にとって日華(漢)辞典は欠かせない道具でもあるので、辞典よりも適当な訳語が使われているものがあれば、その成果を辞典の改訂に役立てたいと考えている。

英文摘要

”New approach Japanese intermediate course” Section 1 has the following sentence. ”日本の中華料理のお店ではカウンターやテーブルは赤です。でも、それが青だったら、きっと食欲がなくなるでしょう。”. The Chinese-speaking Learners of Japanese translated this sentence into with ”如果那是青色的話,...”. Due to both Japanese and Chinese use Kanji, it could be affected by its native language and translate Japanese Kanji to Chinese Characters directly. Anyway, what is exact in this case? <green>?<indigo blue>?<blue>? As translation incorrect, it is likely to result in misunderstanding, and it is very difficult for the author to correctly express the concept or meaning to the readers. This paper try to extract the color words from Miyazawa Kenji's work 『銀河鉄道の夜』and its Chinese translation editions which published in Taiwan, and compare them. Whether these color words have according to the dictionary definition translates (「赤」=<紅>) or not? Are those translations right? Are there other suitable translations? Japanese-Chinese dictionary is also a necessary tool for the person engaged in translation. If there is translation more suitable than a dictionary, we have like to use the outcome for future dictionary revision.

主题分类 人文學 > 語言學
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