题名

OJADにおける音声合成技術を用いた日本語音声教育の可能性-文末イントネーションを中心に-

并列篇名

OJAD語音合成技術導入日語語音教育的可能性-以文末句調為主-|A Study of Teaching Japanese Pronunciation Using Speech Synthesis, OJAD: Mainly About Sentence-final Intonation

作者

陳冠霖(Chen, Kuan-Lin)

关键词

日本語教育 ; 日本語音声教育 ; 音声合成技術 ; 文末イントネーション ; OJAD ; 日語教育 ; 日語語音教育 ; 語音合成技術 ; 文末句調 ; OJAD|Japanese education ; teaching Japanese pronunciation ; speech synthesis ; sentence-final intonation ; OJAD

期刊名称

東吳日語教育學報

卷期/出版年月

53期(2020 / 03 / 01)

页次

145 - 168

内容语文

日文

中文摘要

音声合成技術の発達にともない、任意の入力テキストを東京方言で読み上げることができるようになった。作り出された合成音声は人の声に限りなく近い肉声感が実現されている。音声合成技術は本格的な実用化に対応できるレベルに達しており、これからの日本語教育に活用することも期待される。本論文では、まず、OJADで作成された合成音声は、感情表現では欠かせない文末イントネーションをどのように実現するのかを調査する。次に、合成音声に残された問題を提示する。最後に、音声合成技術を活用した日本語音声教育の可能性とその限界を示す。主な結果としては、「山が2つある」場合や、「アクセントの無効化」が必要な高度なイントネーション制御を目的としたテキストを実現することは難しい。本研究は、日本語音声教育が手薄とされている中で、合成音声の実現度の調査と分析により、音声合成技術を活用した日本語音声教育の可能性と日本語教師の役割について述べている。

英文摘要

隨著語音合成技術的發展,我們隨意輸入的詞句能夠以東京方言的方式進行語音合成。合成出來的語音質感生動逼真,足以達到實用化的水準,將來能期待運用在日語教育之中並帶給學習者正面影響。本論文將探討OJAD語音合成技術將如何合成—在表達情感上不可或缺卻未被重視的—文末句調,並提出語音合成技術尚待解決的問題點,最後提出語音合成技術導入日語語音教育的可能性及極限。調查主要結果為,凡合成之文末句調含有「音高上升兩次」或「詞調無效化」的時候依目前語音合成技術無法順利合成。在尚未有完善的一套日語語音教育之中,本研究藉由語音合成的實現度之調查與分析,闡述語音合成技術導入日語語音教育的可能性及日語教師的定位。|With rapid advances in technology, many improvements have been made on speech synthesis. We can input text in a way that can be synthesized in Tokyo dialect. The synthesized speech is vivid and realistic enough to reach a practical level. We can look forward to using it in Japanese education in the future. This study investigated the relationship between input text and speech synthesis of sentence-final intonation. We identified the problem in speech synthesis technology. We also identified the possibility and limit of teaching Japanese pronunciation using speech synthesis. In conclusion, in case of "two pitch rises " or "invalidate accent ", speech synthesis will be wrong. Among the incomplete day teaching Japanese pronunciation, we investigation and analysis of the realization of speech synthesis, to reports on the feasibility and value of an approach to teaching Japanese pronunciation.

主题分类 人文學 > 語言學
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