题名

台湾人上級日本語学習者の論理的表現力に関する研究-スピーチ原稿をデータとして-

并列篇名

台灣高階日語學習者邏輯表達能力之研究-以日文演講稿為分析對象-|A Research on Logical Expressive Ability of Taiwan's Advanced Japanese Language Learners: Take Japanese Speech Scripts as Analytical Objects

作者

本間美穗/本間美穂(Homma Miho)

关键词

論理的表現力 ; スピーチ原稿 ; 論理構成 ; 内容分析 ; 大学日本語教育 ; 邏輯表達能力 ; 演講稿 ; 邏輯結構 ; 內容分析 ; 大學日語教育|Logical Expressive Ability ; Speech Script ; Logical Structure ; Content Analysis ; Japanese Language Education at University

期刊名称

東吳日語教育學報

卷期/出版年月

54期(2021 / 03 / 01)

页次

83 - 112

内容语文

日文

中文摘要

本稿の目的は、台湾の大学の日本語学科4年生(上級レベル)が書いた意見表明のスピーチ原稿を論理構成面及び内容面から分析してその論理的表現力の実態を明らかにし、大学日本語教育における論理的表現力育成の指導に役立つ知見を得ることである。分析の結果、論理構成面について次の3点が明らかになった。(1)論理的文章やスピーチ原稿に適した「三段落構成」と「双括型」はかなり定着している。(2)意見表明スピーチの基本的構成要素とその配置については、まだ十分理解.習得できていない。(3)意見表明スピーチに適した「西洋的論理体系」はあまり定着.習熟していない。また、内容面について次の2点が明らかになった。(1)あるテーマについて、精査した情報を基に筋道を立てて矛盾なく考えを構築し、各段落.各構成要素を適当な長さにして、分かりやすく伝える力はまだ十分身に付いていない。(2)自分の主張の正当性や優位性を適切かつ客観的な事実を用いて秩序立てて述べるのが不得手である。

英文摘要

本研究針對台灣的大學日文系四年級學生(具備高階日文能力)所撰寫的日文自我意見陳述演講稿,進行邏輯結構及內容分析,以了解學生的邏輯表達能力現況。希望藉此獲得大學日語教育過程中有效培育學生符合邏輯思考表達能力的研究成果。進行邏輯結構分析後,得到以下3項結論。(1)適用於論說文、演講稿撰寫的「三段式結構」及「首尾雙括式結構」,已經廣為多數學習者所認知和運用。(2)對於自我意見陳述演講的文章構成基本要素及理論性思辯,學習者還不能充分理解並運用。(3)適用於自我意見陳述演講稿撰寫的「西方邏輯系統」,學習者還不能充分掌握並運用。同時,在進行內容分析後,得到以下2項結論。(1)針對某一議題,學習者還不太能夠應用查證過的資訊,構築成邏輯通順、段落適當、清晰易懂的日文演講稿。(2)應用適切且客觀的事例,條理清晰地陳述自己意見具有正當性與優越性的處理手法,對學習者來說並不容易。|Taking the speech scripts of opinion expression written by Taiwan's senior college students majoring in Japanese language as objects, this study aims to discover the logical expressive ability of advanced learners. With the method of structural analysis, three conclusions are drawn as follows: (1) The "three-section structure" and the "head and tail format" are clearly understood and widely used by most of the advanced students. (2) Beside their inability in theoretical speculation, the advanced learners are unable to manage the basic structure and the elements of the kind of speech expressing personal perspectives, either. (3) The western argumentative mode which can be applied to composition of opinion expression speech is seldom adopted, showing students' unfamiliarity with the pattern. Apart from above, two suggestions are also made by the researcher through conducting the method of content analysis. (1) The advanced learners are unable to write a logical, appropriate and clear speech script in Japanese on a specific issue with verified information. (2) It seems difficult for the advanced learners to express views in an organized way with subjective evidence and make their opinions valid and advantageous.

主题分类 人文學 > 語言學
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