题名

佐藤一斎と新渡戶稲造との関わりについて

并列篇名

The Relations between Sato Issai and Nitobe Inazo

DOI

10.6183/ntujp.2010.20.147

作者

簡曉花(Shiaw-Hua Chien)

关键词

佐藤一斎 ; 新渡戶稲造 ; 言志四録 ; 修養 ; 天 ; Sato Issai ; Nitobe Inazo ; Gensisiroku ; Shu yo ; Ten

期刊名称

台大日本語文研究

卷期/出版年月

20期(2010 / 12 / 01)

页次

147 - 168

内容语文

日文

中文摘要

佐藤一斎(1772-1859)と新渡戶稲造(1862-1933)はともに武士精神関係の著述者と教育家として、それぞれ江戶末期の武士や明治の知識青年へ多大な影響を与えてぃる。兩者の間にあるつながりが武士精神発展史で重要な意味を持つ。が、従來の研究では、それにつぃて論じたものはほとんどなぃ。本研究は両者の思想の間にあゐ承繼•発展につて、改めて調查研究することによつて、このようなことが明らかになつた。一斎より新渡戶に受け繼がれてぃる精神は、「立志克己」をテーマとし、そのかかわつている「天」という概念とは、新渡戶が一斎より承繼•発展されているところである。新渡戶の『修養』における「天]とは、一斎の『言志四録』より受容されているほか、またキリスト教•『聖書』における「神」という概念も取り入れている。したがつて、一斎における「天]と「己]との関係が、改めて「神]と「人]との関係占解釈された。したがつて、「真己」で「假己」を抑えるとこも、人における「神」の部分によつその「惡魔]の部分を抑えることと変わつた。これは新渡戶がキリスト教や『聖書』で一斎におけるいわば「二つの自己」への新たな注釈である。言い換えれば、一斎から新渡戶へ、彼らによつて放たれている思想とは、実はともに「立志克己]を土台としつつも、儒学と和洋折衷と異なつた性格により形成されているものだろう。

英文摘要

Sato Issai (1772-1859) and Nitobe Inazo (1862-1933), who both elaborated much about Bushi's spirit, are famous as educationists. They have been greatly influencing respectively on the Bushi of the Edo and the intellects of the Meiji. It is critically meaningful to study on their mutual relationship, especially in view of the Bushi's spiritual development history in Modern Japan. So far there is no specific thesis on their thought in academic circle, this thesis therefore focuses on connections between the thought of Issai and Nitobe, so as to further clarify the exact scope and content. The finding thus demonstrates that, the thought Nitobe succeeded from Issai is using ”rissi kokki 立志克已” (Resolution and self-restrain) to be the subject relating closely to ”Ten天.” The ”Ten天” concept mentioned in Nitobe's book ”Shu yo修養” (self-cultivation) not only succeeded from Issai's Gensisiroku 言志四錄 (four analects about resolution), but also incorporated the elements regarding to Kami 神 (Supreme Being, God) in Christianity and Bible. Hence Issai's relations between ”Ten天” and ”ki 已(ego)” was naturally interpreted equivalently to the relations between ”Kami 神(Supreme Being)” and ”人(being)”. In addition, that ”kaki假已(untrue ego)” conquered by ”sinki 真已(true ego)”, was also explained to that ”devils” conquered by ”deity,” in which Nitobe created a new definition for Issai's ”two egos” through Christianity and Bible's view. In other words, the splendid flash from Issai's and Nitobe's thought about Bushi are on the same basis of ”rissi kokki立志克已” and thus developed through different ways including ”Confucianism” and ”Coalescence” of the Japanese and the Western.

主题分类 人文學 > 語言學
人文學 > 外國文學
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