题名

『唐鏡』考-法琳の著作の受容

并列篇名

A study of "Karakagami" Acceptance of Falin's Writings in "Karakagami"

DOI

10.6183/ntujp.2010.20.169

作者

森田貴之(Morita Takayuki)

关键词

藤原茂範 ; 唐鏡 ; 弁正論 ; 仏典受容 ; 水鏡 ; Fujiwara Shigenori ; Karakagami ; Pienchenglun ; Acceptance of the Buddhist scriptures ; Mizukagami

期刊名称

台大日本語文研究

卷期/出版年月

20期(2010 / 12 / 01)

页次

169 - 198

内容语文

日文

中文摘要

藤原茂範の手になる『唐鏡』は日本で書かれた最初の和による中國通でなる。その內容は、基本的には中国の正史の拔粋によるところが多いが、依然として出典未詳箇所も少なからず殘されていた。その出典未詳箇所から、本稿では、仏教史的記述に注目する。特に、『唐鏡』の仏教史的記述の多くが、唐僧法琳が著した『弁正論』に基づくものであることを指摘する。『弁正論』とは、唐代初頭の道仏二教の論爭の最中に書かれた対道教護法論である。作者藤原茂範は、この対道教護法論である『弁正論』をどのように扱い、『唐鏡』の歷史敘述の中に利用したのか。『唐鏡』の仏教史としての一面を検討する。

英文摘要

”Karakagami” by Fujiwara Shigenori is the first Chinese general history written in Japanese. The content of ”Karakagami” is mostly originated from Chinese authorized history. Yet, since some of the sources of ”Karakagami” were left unspecified, there are still some vague points need to be discussed. In view of this point, I would go a step further to discuss the record of Buddhism mentioned in the book. The content about Buddhism is mostly derived from ”Karakagami” by Falin, the Sangha in Tang Dynasty, which is the statement to protest against Taoist when the two religions were opposing each other at the beginning of Tang Dynasty. This research aims at the viewpoint of Fujiwara Shigenori toward ”Pienchenglun” and how he inspired by it. Thereupon, I shall discuss about Buddhism history in ”Karakagami”.

主题分类 人文學 > 語言學
人文學 > 外國文學
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