题名

王昶雄「奔流」論-周金波「志願兵」との比較から

并列篇名

A Study of WANG Chang-xiong's Work HONRYU-a Comparison with ZHOU Jin-po's Work SIGANHEI

DOI

10.6183/ntujp.2010.20.17

作者

橫路啓子(Yokoji Keiko)

关键词

王昶雄 ; 奔流 ; 周金波 ; 志願兵 ; 皇民文学 ; WANG Chang-xiong ; HONRYU ; ZHOU Jin-po ; SHIGANHEI ; imperial subject literature KOMIN BUNGAKU

期刊名称

台大日本語文研究

卷期/出版年月

20期(2010 / 12 / 01)

页次

17 - 36

内容语文

日文

中文摘要

本稿は、王昶雄の短編「奔流](1943)を対象テクストとし、周金波の作品「志願兵」(1941)と比較することで、その主題や独自性、系譜の中での位置付けを明らかにすることを目的としている。この二つの作品は、台湾文學研究においてはいずれも皇民文學であるか否かという問題意識から論じられることが多いが、本稿の問題意識はそれではなく、テクストの構造から作者の意図、作品の位置づけを考察することである。 テクスト分析からわかるのは、「奔流」がその2年前に発表された「志願兵]とモチーフ、人物設定ストーリーなど非常に類似した作品であるということである。このため、筆者は「奔流」を「志願兵」のパスティーシュであると考えている。しかし、「志願兵」と「奔流」には2年間という時間差があり、差異も大きい。1941年の台灣という時空において書かれた「志願兵」とは異なり、1943年に発表された「奔流」の主なテーマは、日本帝國の中の台湾人として、台灣あるいは台灣人であゐことをどうとらえるべきかという問題なのである。

英文摘要

This paper researches WANG Chang-xiong (王昶雄)'s short novel HONRYU (奔流), comparing it with ZHOU Jin-po (周金波)'s work SHIGANEI (志願兵). The main purpose of this paper is to clarify the main theme, originality, and the position of the main text in the context of Taiwanese literature in the period of Japanese colonization. In the history of Taiwanese literature, these two works raised the question of whether is imperial subject literature (皇民文學) or not. But the main focus of this paper is not on this question. From text analysis, we can find the motif, relationship between three characters, and the story of HONRYU is very similar to the story in SIGANHEI. So I think that HONRYU is in pastiche of SHIGANHEI which was published 2 years earlier. But, a gap of two years exits between the two novels, so naturally there is apparent difference in the two works. The main theme of HONRYU is 'in the Japanese Empire, and the question of how the Taiwanese think of themselves as a nation'. This theme is just on the opposite side of SIGANHEI's main theme-how Taiwanese behave as Japanese.

主题分类 人文學 > 語言學
人文學 > 外國文學
参考文献
  1. 橫路啟子(2009)。周金波〈郷愁〉論。台大日本語文研究,17,29-47。
    連結:
  2. 菅野秀雄(1939)『皇民化ヘの道』台湾新聞社
  3. 中島利郎編、黃英哲編(1998)。周金波日本語作品集。?蔭書房。
  4. 尹東燦(2003)。王昶雄「奔流」論。藝文攷,8,19-44。
  5. 王昶雄(2002)。王昶雄全集。台北?政府文化局。
  6. 王景苡(2009)。国立中興大学台湾文学研究所。
  7. 呂興昌(1991)。文章千古事、得失寸心知─評王昶雄〈奔流〉的校訂本。国文天地,7-5,18。
  8. 長谷川泉編、高橋新太郎編(1971)。文学用語の基礎知識。至文堂。
  9. 垂水千惠(1995)。台湾の日本語文学。五柳書院。
  10. 張恆豪(1989)。三読「奔流」。文訊雑志,40,109-111。
  11. 張雅惠(2004)。決戦時期台湾青年的心霊図像─以周金波「志願兵」為主的討論。台湾人文(師大),9,1-14。
  12. 莫素微(2005)。台湾文学中的醫療主題─周機波日文小説之考察。中華技術学院学報,32,157-175。
  13. 莫素微(2007)。戦争、同化與階級─〔周金波著〕〈志願兵〉與公民身分的追尋。台湾文学学報,10,131-162。
  14. 傅錫壬(2005)。從「奔流」的命題探索両種文化的衝擊。淡江史学,199-211。
  15. 賴婉玲(2007)。国立中央大学中国文学研究所。
  16. 鍾肇政編、葉石濤編(1979)。光復前台湾文学全集。遠景出版。
被引用次数
  1. (2022)。周金波〈志願兵〉譯文探析:文化翻譯的視角。臺北教育大學語文集刊,42,193-228。