题名

川端文学と絵画の交響─「白馬」を例として

并列篇名

川端文學與繪畫的交響-以〈白馬〉為例|Symphony between Kawabata's Literature and Art - A Study on "Hakuba"

DOI

10.6183/NTUJP.2017.34.55

作者

范淑文(Fan, Shu-wen)

关键词

川端康成 ; 東山魁夷 ; 文学 ; 絵画 ; 「白馬」 ; 川端康成 ; 東山魁夷 ; 文學 ; 繪畫 ; 〈白馬〉|Kawabata ; Higashiyama Kai ; literature ; art ; "Hakuba"

期刊名称

台大日本語文研究

卷期/出版年月

34期(2017 / 12 / 01)

页次

55 - 78

内容语文

日文

中文摘要

川端康成は文学創作のほか、画など古美術のコレクションに大いに関心を抱いており、また多くの画家とも絵について語り合ったり親しく付き合ったりしていた。そのような芸術の背景を持っているため、文学作品に絵画を織り込んだり、絵画を通して文学の創作を試したりしていたことは複数の作品からうかがえる。それらの画家のうち、川端が最も絵画について意見を交わしたり心を語り合ったりしていたのが東山魁夷である。川端の晩年には更に川端の提案で絵画と文学との交流が二人の間で試みられていた。その結果としては「地」、「不死」「月下美人」「白馬」などの作品が誕生した。小稿では特に「白馬」という短編小説に焦点を据え、東山が残している《白馬》と題した絵画や馬を題材とした絵画と比較しながら二人の芸術家が如何に相手の創作を捉えたか、また「月下美人」や「夕映少女」など同時期の作品をも参考にしながら、川端文学へのアプローチには絵画が如何なる働きを担っているのか、それに基づいて「白馬」の創作意図を明らかにしてみる。

英文摘要

川端康成在文學創作之餘,也極為熱衷繪畫等古藝術的收藏,跟幾位畫家時而談論繪畫,相交甚深,或許是因為具有如此之藝術背景,川端文學中時而穿插繪畫,我們可以從他的作品中看出他透過繪畫來創作文學的意圖。在這些畫家中,川端最頻繁交換意見、談論繪畫的是東山魁夷,川端甚至在晚年時自己提議與東山嘗試繪畫與文學的交流,〈地〉〈不死〉〈曇花〉〈白馬〉等短篇小說就是在這種情況下完成的作品。本稿中以川端〈白馬〉為探討重點,與東山留下之畫作〈白馬〉及以馬為題材之繪畫作比較,了解兩位藝術家如何欣賞對方之創作,並參考〈曇花〉〈晚霞中的少女〉等同時期之作品,探討理解川端文學時繪畫可以發揮如何之作用?繼而詮釋〈白馬〉的創作意圖。|A famed writer, Kawabata also had a great interest in fine arts and antique collections. He was closely acquainted with various artists and regularly corresponded with them. We can grasp a glimpse of Kawabata's background in arts through his integration of art works into his literature and his endeavor to gain inspirations through fine arts Among Kawabata's artist friends, he conversed most often and was most closely related to Higashiyama Kaii. In Kawabata's later years under Kawabata's suggestion, the two artists experimented on collaboration between art and literature. The results are works like Chi" (Ground, "Hus" (Undead), "Gekkabijin" (Beauty under the Moon), and "Hakuba" (White Horse). This paper will focus on the short novel Hakuba", and compare it with Higashiyama's art works of the same title or same theme. Through understanding how these two artists appreciate each other's works, and referencing Kawabata's literary compositions from the same era "Gekkabijin and "Yubaeshojo", this paper will try to reveal how artistic pieces affect Kawabata's literature, and uncover his motivations behind the creation of the short novel "Hakuba".

主题分类 人文學 > 語言學
人文學 > 外國文學
参考文献
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  12. 森晴雄(2007)。川端康成『掌の小說』論。龍書房。
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