题名 |
庄野潤三「プ-ルサイド小景」論-作品におけるジェンダ-の非対称性に着目して- |
并列篇名 |
庄野潤三「游泳池畔的小景」:著眼於作品中的性別不對稱|Junzo Shono's "Puurusaido Shoukei": The Focus of Gender Asymmetry in His Work |
DOI |
10.6183/NTUJP.202112_(42).0002 |
作者 |
楊琇媚(Yang, Hsiu-Mei) |
关键词 |
庄野潤三 ; 夫婦小説 ; ジェンダ- ; 非対称性 ; 使い込み ; 庄野潤三 ; 夫婦小說 ; 性別 ; 不對稱 ; 盜用公款|Junzo Shono ; the couple novel ; gender ; asymmetry ; appropriation of company money |
期刊名称 |
台大日本語文研究 |
卷期/出版年月 |
42期(2021 / 12 / 01) |
页次 |
23 - 39 |
内容语文 |
日文 |
中文摘要 |
『群像』誌上に発表された「プ-ルサイド小景」は、庄野潤三の「夫婦小説の集大成」とも言われている。本稿は、ジェンダーの視点から作品の構図をとらえることによって、次のようなことを明らかにした。「プ-ルサイド小景」は15年間も連れ添ってきた夫婦を描いた作品であるが、夫が会社の金を無断に使い込んだため解雇されたという家庭の危機を契機に、実際には夫婦関係は空洞化されていたことを妻に気付かせ、また、内省させる作品として読むことができると思われる。そして、そうした意図は、作品の大半が、妻に焦点化した語りによって語られていることからも裏付けることができる。ただ、「青木夫人」が妻としての役割を果たせなかった責任を追及するような一方的な語り方や、夫の使い込みが問題とされない一方で、妻の役割や責任といった問題が俎上に載せられている描写からは、本作品にジェンダーの非対称性が存在していることが明らかとなった。 |
英文摘要 |
庄野潤三的代表作「游泳池畔的小景」被譽為「夫婦小說的集大成」。本論文透過性別的觀點探討作品的結構,得到以下的結論。「游泳池畔的小景」表面上雖是一部描寫結縭15年的一對夫妻的家庭日常的作品,但實際上卻是以丈夫盜用公款而遭公司解雇的家庭危機為契機,使妻子察覺夫妻關係早已空洞,並讓妻子在内心自我反省的作品。而且,作品的大部分都是透過敘事者將焦點聚焦在妻子身上來敘述的手法也應證了上述的意圖。此外,彷彿在追究「青木夫人」未扮演好妻子角色的敘事方式以及不把丈夫盜用公款一事視為問題的另一面,把妻子的角色與責任提出來批評的描寫方式在在顯示出本作品中存在著性別的不對稱。|Junzo Shono's "Puurusaido Shoukei" has been named as "the collection of couple novel." This paper through the gender perspective discusses the structure of Junzo Shono's work and concludes below. On the surface, "Puurusaido Shoukei" is about daily life of a couple married to each other for 15 years but in fact, the novel starts from the family crisis when the husband became unemployed after appropriating company money that resulted in the discovery of wife about the cold and hollow relationship in their marriage through her inner reflection. But most of this work was narrated with a focus on the wife to prove the said attempt. Additionally, the description on the role of "Mrs. Aoki" as a way to criticize the wife instead focusing on the appropriation of company money by the husband indicates the existence of gender asymmetry in the work. |
主题分类 |
人文學 >
語言學 人文學 > 外國文學 |
参考文献 |
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