题名
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「名詞+だけだ」から見た「量」と「質」の絡み合い-日中対照的視点を含めて-
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并列篇名
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從「名詞+だけだ」來觀察「量」與「質」的交錯-兼以中日對照的觀點-|Does Noun+dakeda Mean Quantity or Quality? Including a contrasting perspective between Japanese and Chinese
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DOI
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10.6183/NTUJP.202206_(43).0004
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作者
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陳昭心(Jaushin CHEN)
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关键词
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「だけだ」 ; “只+有/要/是” ; 量 ; 質 ; 数量詞 ; 「だけだ」 ; “只+有/要/是” ; 量 ; 質 ; 數量詞|dakeda ; zhi + you/yao/shi ; quantity ; quality ; quantifier
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期刊名称
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台大日本語文研究
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卷期/出版年月
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43期(2022 / 06 / 01)
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页次
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87
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116
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内容语文
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日文
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中文摘要
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先行研究は「弟はまだ10歳だ」という意味を表現しようとして「*弟は10歳だけだ」と表現した誤用例について、「量的規定」と「質的規定」の区別で説明できると指摘している。また、「質的規定」が例外的に許容される状況や「だけだ」の使用原理を考察した先行研究もある。しかし、「量的規定」と「質的規定」の判断は非日本語母語話者にとって必ずしも容易ではない。本研究では、前提集合の種類や要素間の関係、「量的スケール」「質的スケール」の様式などから、「量的規定」と「質的規定」の絡み合いを示した。さらに、数量詞と日本語「だけだ」や中国語“只+有/要/是”との共起を比較して、日本語と中国語における「量/質」の判断にズレがあることを指摘した。
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英文摘要
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先行研究曾指出,想要表達「弟はまだ10歳だ」卻出現了「*弟は10歳だけだ」這樣的誤用,可以從「量的規定」與「質的規定」的不同來說明:此為「質的規定」,與「だけだ」的使用不相容。另外,亦有先行研究提出了例外可以相容的狀況以及「だけだ」的使用原理。不過,「量的規定」與「質的規定」的判斷,對於非以日語為母語的人士來說,並不見得容易。本研究從前提集合的種類與要素之間的關係、「量的序列」「質的序列」之樣式等面向,來討論「量」與「質」的交錯。並且,藉由比較日語「だけだ」與中文“只+有/要/是”能否和數量詞一起使用,來討論日語與中文裡對於「量」與「質」的判斷有不一致之處。|A previous study shows the misuse example "*弟は10歳だけだ" by learners of Japanese as a second language and explains that dakeda is only suitable for "quantitative expression." And another previous study shows the principle of using dakeda and points out that in some cases dakeda is also suitable for "qualitative expression." However, it is not always easy for non-native speakers of Japanese to judge "quantity" and "quality." In this study, I discuss the intertwining of "quantity" and "quality" from the types of presupposition of sets, the relationships between elements, and the modes of "quantitative scale" and "qualitative scale." And by comparing the co-occurrence of quantifiers with Japanese dakeda and Chinese zhi + you/yao/shi, I point out that there is a discrepancy in the judgment of "quantity / quality" between Japanese and Chinese.
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主题分类
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人文學 >
語言學
人文學 >
外國文學
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参考文献
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