BJTテストとビヅネス日本語教育

10.29962/TOJA.200804.0016

沈榮寬

BJTテスト ； ビジネスコミュニケーション ； 実務応用 ； 問題解決

真理大學人文學報

6期（2008 / 04 / 30）

317 - 328

日文

｢BJTテスト｣は日本貿易振興機構が世界各国で実施するタト国人の日本語によるビジネスコミュニケーション能力、ビジネス知識やビジネス戦略を発揮するための言語行動能力、また日本のビジネスや商慣習に対し日本語を使って適切に行動する異文化調整能力があるかどうかを測定、評価するテストである｡産業界からの評価が高い。本稿では、BJTテストの考察を通し、仕事上で必貴とされる日本語コミュニケーション能力の具体的な内容を明らかにしたい｡まずBJTテストの概要や趣旨などについて考察する｡次に日本貿易振興機構発行の公式ガイドをもとにして、問題例の内容をテーマ別に整理する。テストの意義と特徴を述べる。最後に考察から得られたビジネス日本語教育へのインプリケーションを提示する。その結果、仕事上の必要に応じるものとしてのビジネス文書の件成、電話応対、市場情報の捉え方、メモや要約文の作成といった目的別の指導が必要であることが明らかになった