题名

日本統治時代の台湾における簡易生命保険の展開と変遷

并列篇名

日治時期台灣簡易人壽保險之發展與變遷|Development of Postal Life Insurance in Taiwan during the Japanese Colonial Era

DOI

10.6902/JNTUST.202212_9(1).0001

作者

曾耀鋒/曽耀鋒(Yao-Fen Tseng)

关键词

日本統治時代 ; 簡易生命保険 ; 簡保 ; 保険史 ; 日治時期 ; 簡易人壽保險 ; 簡易壽險 ; 保險史|Japanese Colonial Era ; Postal Life Insurance ; Kampo ; Insurance History

期刊名称

中科大學報

卷期/出版年月

9卷1期(2022 / 12 / 01)

页次

1 - 22

内容语文

日文

中文摘要

本稿は日本統治時代の台湾における官営保険の発展状況および普及要素について論じる。戦前の台湾生保市場においては、民間の生保会社のほか、1927年から始まる官営の簡易保険が存在していた。台湾の簡易保険は日本本土の同制度を援用し、日本本土と同様な保険種類、保険料率、保険募集の方法を採用したため、「内地延長」型の一つに属する。台湾人の簡易保険への加入要因について、多くの先行研究は台湾総督府主導による戦時体制期の「国民貯蓄運動」によるものとしている。しかし、戦時体制期以前からスタートしていた簡易保険は、比較的安価な保険料で提供し、ほかの金融商品には見られない特徴を持った。簡易保険に加入した後、契約者および被保険者は、福利厚生施設や医療など様々なサービスを享受し、契約者の貸付けに関しても、一般の民間生保より有利な条件で借りることができた。また、台湾総督府は簡易保険を推進する際、通常の生保会社が重視する三利源というリスクは日本本土の主務官庁によって引き受けられたため、保険代理店の役割のみを果たした。それらの商品の特徴および販売の特殊性は、簡易保険の発展要因として考えられる。

英文摘要

本文論述日治時期台灣簡易壽險制度的發展與其普及因素。戰前的台灣壽險市場除了有民間壽險公司之外,1927年起更有官營的簡易壽險制度加入。本文發現台灣的簡易壽險乃是援用日本本土的簡易壽險制度,採取與日本本土完全一致的保險商品、保險費率,以及相同的保險行銷手法,屬於「內地延長」的一種。本文亦發現台灣人對於簡易壽險的需求其實不僅僅是為了所謂的「儲蓄救國」。藉由簡易壽險的投保, 要保人與被保險人可以使用部分的免費設施,乃至於獲得一定程度的免費醫療。簡易壽險所累積之責任準備金可用於各地方的公共建設上,與民間壽險公司的營利性投資相較,簡易壽險更強調資金運用的公益性。簡易壽險提供給台灣民眾一個不同於民間壽險的感受,在每月繳交相對較低的保費同時,卻可享受其他方便的服務,例如休閒育樂、醫療診治等。而在有臨時急用之際,又可利用保單貸款方式應急。此外簡易壽險雖為官營,但由於承保風險皆由日本本土的主管機關所承擔,台灣總督府僅扮演類似「保險代理人」的角色,因此更容易加速其推展的力道。與同時期的其他金融商品相較,簡易壽險具有此些優勢,因此更容易受到一般民眾之接受與普及。|This paper discusses the development status and popularization factors of Postal Insurance in Taiwan during the Japanese colonial era. Postal Insurance in Taiwan is one of the "Inland Extension" types because it uses the same system in mainland Japan and adopts the same products, premium rate, and marketing methods as mainland Japan. Many previous studies on the factors behind Taiwanese's participation in Postal Insurance are attributed to the "National Savings Movement" during the wartime regime led by the Governor- General of Taiwan. However, Postal Insurance, which started before the wartime regime, was offered at a relatively low premium and had characteristics not found in other financial products. After taking out Postal Insurance, the policyholder and the insured enjoyed various welfare facilities and medical care. The policyholder could borrow a loan from Postal Insurance under more favorable conditions than general private life insurance. In addition, the Governor-General of Taiwan played only an insurance agency when promoting Postal Insurance. The characteristics of these products and the peculiarities of sales are considered factors in the development of Postal Insurance.

主题分类 社會科學 > 社會科學綜合
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