题名

日本環境法における事業者責任をめぐる法政策.制度例.訴訟

并列篇名

日本環境法上事業者責任之法政策、制度例與訴訟|Legal Policies, Institutional Examples, and Lawsuits Concerning the Business Person Liability under Japanese Environmental Law

DOI

10.6868/HKLR.202006_(68).01

作者

北村喜宣(Yoshinobu Kitamura);王萱琳(Hsuan-Lin Wang)

关键词

環境法 ; 事業者の責任 ; 行政管制 ; 環境法における民事責任 ; 環境法における刑事責任 ; 環境法における行政責任 ; 環境法 ; 業者之責任 ; 行政管制 ; 環境法之民事責任 ; 環境法之刑事責任 ; 環境法之行政責任|Environment Law ; The ability of Business Person ; Administrative Control ; Civil Liability in Environmental Law ; Criminal Liability in Environmental Law ; Administrative Responsibility in Environmental Law

期刊名称

華岡法粹

卷期/出版年月

68期(2020 / 06 / 01)

页次

1 - 47

内容语文

日文;繁體中文

中文摘要

環境負荷を発生させる事業活動を制御するために、日本環境法は、民事法的責任、行政法的責任、刑事法的責任を踏まえた対応をしている。公害に対する基本的な法律が整備された1970年代には、事業活動の自由に対する配慮が多くみられ、それほど厳しい責任を課(科)すような規定はなかった。しかし、そうした緩やかな対応では不十分であることが実感されるようになり、とりわけ1990 年代以降には、相当厳しく責任を果たすことを求める法律が制定されるようになっている。民事法的責任としては、大気汚染防止法、水質汚濁防止法、土壌汚染対策法における無過失損害賠償責任がある。行政法的責任としては、関係法における原因者負担原則の徹底、および、リサイクル関係法における拡大生産者責任の導入がある。刑事法的責任としては、個別環境法における刑罰規定の厳格化がある。一方、厳格化する責任を適切に果たさせるための執行は、不十分である。責任の厳格化により、違法状態も増加した。このため、行政や警察は、相当悪質な違反に絞った対応を強いられる。民事裁判例は、被害者の立証責任を実質的に緩和する解釈をして事業者の責任を重くしているが、行政権限の行使を求める行政訴訟制度は本案要件の厳しさゆえに、環境保全には役立っていない。

英文摘要

為了抑制產生環境負荷之事業活動,日本環境法乃基於民事法上責任、行政法上責任、刑事法上責任而為對應。於建置對公害之基本法律的1970年代,對於事業活動之自由具有眾多之顧慮,而並未設置科以嚴厲責任之規定。不過,感受到對於此種寬鬆之對應並不充分,尤其在1990年代以降,業已制定有要求達成相當嚴厲責任之法律。在民事法上之責任,有大氣污染防治法、水質污染防治法、土壤污染對策法之無過失損害賠償責任。在行政法的責任上,貫徹相關法律上之原因者負擔原則,並於回收關係法導入擴大生產者責任。在刑事法的責任上,則為於個別環境法之刑罰規定之嚴格化。另一方面,為了適切達成嚴格化之責任所採取的執行,並不充分。因責任之嚴格化,違法狀態亦增加。因此,行政與警察部門,被要求要加強對應於相當惡質之違反。民事裁判例朝向實質地緩和(減輕)被害人之舉證責任之解釋,而加重事業者之責任,但由於要求行使行政權限之行政訴訟制度在本案要件之嚴格性,並無助於環境保全。|In order to control business activities that generate environmental negative impacts, the Japanese Environmental Law takes measures based on civil, administrative and criminal liability. In the 1970s, when the basic law on pollution was put in place, there were many considerations for the freedom of business activities, and there was no regulation to impose such strict liability. However, it has become apparent that such gradual response is not sufficient, Especially since the 1990s, legislation has been enacted that requires strict responsibilities. Civil liability includes liability for negligent damage under the Air Pollution Control Act, the Water Pollution Control Act, and the Soil Contamination Countermeasures Act. Administrative legal responsibilities include thoroughly implementing the principle of causal responsibility in related laws and introducing expanded producer responsibility in recycling-related laws. The criminal liability is the tightening of criminal provisions in individual environmental laws. On the other hand, the enforcement to properly fulfill the stricter responsibility is insufficient. Due to stricter responsibilities, illegal status has increased. For this reason, the government and police are forced to deal with serious malicious violations. Civil judicial precedents place an emphasis on the responsibility of businesses by interpreting them as substantially reducing the burden of proof of victims. However, the administrative litigation system that requires the exercise of administrative authority is not useful for environmental conservation due to the strictness of the requirements of this case.

主题分类 社會科學 > 法律學
参考文献
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